アナタは知っている?「ウェディングベア」の由来と意味

結婚式場でよく見かけるウェディングベア。ウェディングドレスとタキシードが着せられたウェディングベアはとてもキュートで、結婚式という華やかな場に彩りと幸せをもたらしてくれます。
今では当たり前の結婚式のアイテムとして取り入れられている可愛らしいウェディングベアですが、一体なぜ「クマ」が選ばれたのか、ご存知でしょうか。
実は、数多くいる動物の中でクマが選ばれたのには、きちんとした理由があるのです。
また、新郎新婦の幸せを願うという意味が込められたウェディングベアは、最近ではさまざまなバリエーションも生まれています。
今回は、結婚式の際によく見かけるウェディングベアについて詳しくご紹介していきます。
もともとは「テディベア」が由来で、縁起物になっていった
ウェディングベアの原型となっているのは、テディベアです。
テディベアの名前は、ルーズベルト大統領の子どもの頃のニックネーム「テディ」が由来しているといわれています。
その理由は、ある日ルーズベルト大統領が狩猟に出かけた際、すでに瀕死状態となっているクマに出くわしたことがはじまりです。
通常であれば、瀕死状態のクマは狩猟の絶好の獲物になりますが、ルーズベルト大統領は、「瀕死のクマを狙うのは、スポーツマンシップに反する」と、そのクマを撃つことはしませんでした。
このことがニュースとなって国民に知れ渡り、ルーズベルト大統領の子供のころのニックネームである「テディ」と名付けられたクマのぬいぐるみが流行したのです。
それがテディベアと呼ばれるようになりました。
そんなテディベアは贈り物として人気になりましたが、クマを意味する英語の「bear」には、「生む」や「耐える」という意味も含まれています。
そのため、子宝に恵まれるようにという願いと、苦難を耐え分かち合う2人が幸福になりますようにと願いを込めて、結婚する女性に贈られるになったのです。
やがて、通常のテディベアと区別してウェディングベアと呼ばれるようになり、タキシード姿とウェディングドレス姿のクマをペアで作るのが主流になりました。
最近では、羽織はかま姿と白無垢の「和装ウェディングベア」も誕生しています。
ウェディングベアは新郎新婦の代役などさまざまな役割が
ウェディングベアは時代が経つにつれ、さまざまな役割を与えられるようになりました。
代表的なものが新郎新婦の代役であり、結婚式の受付に飾られるウェディングベアは「ウェルカムベア」とも呼ばれています。
本来ならば、祝福に駆け付けてくれたゲストを新郎新婦自らがお迎えしたいところですが、結婚式の裏側はバタバタ状態。自分たちが受付に立つことは難しいので、ウェディングベアが代わりにゲストを出迎えてくれるのです。
また、お色直しの際に新郎新婦が席を立つときにも、主役の代理として席に座らせるケースもあり、会場を明るく華やかに彩ります。新郎新婦の席にちょこんと座るウェディングベアの姿はとても可愛らしく、微笑ましさをプラスしてくれますよ。
さらに、新郎新婦の両親に花束やプレゼントを贈る際に、自分たちが生まれたときの体重で作ったウェイトベアを選んだり、ブーケトスの代わりにウェディングベアを投げたりといった演出も人気です。
デザイナーに注文してオーダーメイドで作るだけでなく、手作りのキットなども販売されているので、自分の手で作り上げることもできます。
家族や友人が作ってくれたウェディングベアを結婚式で使うというカップルも多く、用途に応じてさまざまなサイズや質感のものが作れることもウェディングベアが人気の理由なのです。
多様化する「ウェディングドール」
最近では、結婚式に使うぬいぐるみをウェディングベアにこだわらないカップルも多く、自分たちが好きなアイテムを受け付けに用意することも多いです。自分たちらしさをアピールすることができるので、「周りと一歩差をつけた個性的な結婚式を」と考えているカップルにはピッタリ。
ぬいぐるみには犬や猫、ラビットやネズミなどモチーフは自由で、キャラクターものやリアルな置物など多種多様です。近頃では、それらを総称して「ウェディングドール」と呼ぶようになってきました。
会場の雰囲気を和ませるウェディングドール選びを楽しむのも結婚準備の醍醐味ですね。
結婚式のさまざまな演出に登場させることができるウェディングベア。
リボンを巻いたり、少しアレンジを加えるだけで世界に1組だけのオリジナルベアとすることができるのも魅力の1つです。自分たちらしいアレンジをして、より自分たちの代役にふさわしいベアにしてあげてくださいね。
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